GREE・DeNA等のソーシャルゲーム業界への当局規制(コンプガチャ)についての雑感

4連投になるので手短に。

先週末に出た読売新聞の記事を発端として、Web界隈で大賑わいの件ですが、本日消費者庁が会見でコメントを出しましたね。記事上では「早ければ来週注意喚起とありますが、事実上今日の会見で「コンプガチャ」については「NG」確定で、来週まで時間が掛かるのはあらかた当局内での事実確認や手続き、決裁あたりが理由と思われます。

それを察してすぐに業界団体として「コンプガチャ打ち切り」に動いた様ですが、当局から事実上のNG宣言出されてからでは、遅きに失したのではないかと。

■金融業界は今回の出来事を予想していた?

今回の事柄に関して、金融市場では半歩先に今回の出来事を想定したようなレポートが出ていました。

三菱UFJモルガン、ソーシャルゲームの市場規模予測を上方修正…ただし比較対象をパチンコとし目標株価やレーティング引き下げ - Social Game Info
http://gamebiz.jp/?p=54079
http://gamebiz.jp/?p=54079

記事の中では、パチンコ業界との類似性について、以下の要素を挙げています。
  1. RMTの期待から大金を叩くインセンティブが働く点
  2. 同一システムの皮替えであること
  3. 有料ガチャは大当たりが出る確率を楽しむ点でパチンコと類似していることなど
一連の騒動は、上記の3のうち「コンプガチャ」に焦点を絞ったお話ではありますが、今後の動向次第では、1あたりも規制が掛かるかもしれません。

2chあたりでは、パチンコ業界からの圧力が掛かったなんていう話もささやかれていますね。そりゃ類似する商売で、一方は規制産業であるのに対し、もう一方は規制が掛かっておらず好き放題となれば、規制産業側から文句(≒ロビー活動)のひとつも出るでしょう。
そういやFX業界へのレバレッジ規制も、日証協から「おまえら稼ぎ過ぎ」という理由で圧力掛かったから等という噂が流れましたね...


■優良なゲームを生む土壌ごと吹っ飛んでしまわない事を祈る

個人的に「【写真】品川駅前のパチンコ屋と、ひな祭の準備等」で表明の通りパチンコ嫌いという事も有り、「RMT」や「ガチャ」など素人目に博打だろこれと思われるような部分については、類似業界同様にガッツリ規制を掛け、当局管理下でコントロール頂ければというのが正直な所感です。

しかし一方で、それまでプロジェクトの重厚長大化一辺倒で、瀕死の状態だったゲーム業界に、モバイルガジェットをプラットフォームにしたソーシャルゲームが風穴を開けた事もまた事実と思われます。
今回の出来事をきっかけにその流れ(お金の流れを含む)が止まってしまい、結果としてゲーム業界全体が縮小してしまう事は、誰も望んでいないと思うのです。

わずかとはいえ2年弱ゲーム業界に足を突っ込んでいた自分としては、当時主流だった、プリミティブだけどついつい引き込まれてしまうようなゲームが生まれる良い土壌(マネタイズを含め)という側面も持ち合わせていると考えており、この土壌から芽を吹こうしている種まで摘み取られてしまわれない事を祈るばかりです。

そして、お金が絡む射幸性がコントロール下に置かれた健全な状態で、日本発のアングリーバードのようなシンプルで楽しいゲームが生まれてくる事を願っています。

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